「産廃収集」or「「リサイクル」or「古物買取」?歯科貴金属買取方法の違い

歯科貴金属買取方法についてのご質問にお答えします。

よくご質問頂くことなので、当社の「古物資格」による歯科貴金属買取と

産廃事業者による歯科貴金属回収の違いについてお話しようと思います。

 

 

歯科医院様も 他の全ての業界における事業と同様、

産業廃棄物排出事業者です。

排出される廃棄物の処理費用については少しでも費用削減したいところですね。

そこで少し整理してみましょう。

 

ごちゃごちゃに混ざっている 廃棄物の中には

医療用の  感染性廃棄物 という 保管、収集・運搬・処理等について、

非常に特殊な取扱を要するものがあるのは よくご存知と思います。

種類別に 色分けされたシールを貼った容器で 密閉出来る状態で保管、回収、処理する義務が

あります。

でも 排出業者に課せられた義務はそれだけではありません。

マニュフェストや 排出事業者の管理者による年に一度の報告義務などは 滞りなく実施されてい

ますか。

業者に任せきりだと、万が一何か事件に巻き込まれた際は

言い訳が利かないので、大変な殊になるかもしれませんので、

処理方法や報告などの義務については 早い時期に、一度すべて見直されると良いと思います。

 

さて 本題に入りましょう。

 

産廃業と古物業の違いについて

 

廃棄物の中には、

・金属くず、

・廃プラスチック

・紙屑

など、有価物可出来るものが混ざっている可能性があります。

中でも「貴金属」は、最も高価であり、 厳然たる「有価物」です。

そして、この貴金属を 排出事業者である、歯科医院様において

きちんと整理整頓・分別することが出来れば、古物業者に売却することによって

産廃物の処理費用に留まらず、他の費用に充当することができますので、

かなりの費用削減効果に繋がります。

 

そこで、一般的に産廃事業者に回収を委託している医院様のケースを考えてみましょう。

 

産廃事業者は、産廃業 収集・運搬許可と同時に古物業許可を持っていなければ

貴金属の買取は出来ません。

 

いずれかの 業者に貴金属を販売することになりますが、古物業法では 

有価物の委託販売においても許可が必要です。

その点を考慮すると、以下のような方法が最適だと考えられます。

1.排出事業者である 医院様に於いて 廃棄物を分別する。

2.産廃事業者が 廃棄物収集時に 「有価物」である、「貴金属」を「買い取る」

3.その「有価物=貴金属」を 他の 業者に売却して利益を得る。

そして、この 「廃棄物回収時に有価物を買い取る」という取引において

古物業許可が必要なのです。

 

「有価物」とは 「廃棄物」ではない、ということです。

そのため、「廃棄物処理法」の適用範囲外とされ、「マニュフェスト」「委託契約書」の対象外と

されるので、「リサイクル」と言う名目での脱法行為が考え出される 所謂グレーゾーンとなって

います。

産廃事業者が 古物業の許可を持っていれば、多くの廃棄物を収集するなかで

意外な価値のあるものを見つけた時、排出事業者と相談して、お互いの事業の改善や、利益など

双方のメリットになる可能性を秘めています。

ただし、廃棄物の中から、勝手に有価物を取り出し、持ち出す、換金する、などの行為は法に触れ

る行為です。

そして、古物業許可を持っていなければ、本来、「有価物の販売代行」や「販売委託」も出来ませ

んので、法令遵守の業務としては、収集した貴金属は 「溶解~精錬」までの過程のみを請け負

い、委託元に 返還すことしか出来ません。

「リサイクル」という名目で誤魔化されないようにしましょう。

何をどう説明しようが、貴金属の所有権は医院様に帰属するものだからです。

 

※因みに・・・リサイクル法に該当するのはテレビや冷蔵庫など、量販店等でお金を払って

法律に則った処理を要する商品です。

 

一般的に考えてもお、

依頼していないのに、独断で新品の貴金属やアクセサリーなどを作成した、などと説明し、

「交換」を勧める行為などは、他の業種で考えてもおかしな話ですよね。

 

・小麦粉を収集して、勝手に 「パンを焼いたので パンで戻します・・・」

・美容院で お子さんのヘアカットを頼んでお迎えに行ってみたら、勝手に 

   「こっちの方が似合うと思いウェーブパーマを掛けました・・・」

・指輪をクリーニングに出したら、勝手に 

    「こっちの方が人気なのでネックレスにしました・・・」

 

極端な話、そういう行為をしているのと変わりません。

あり得ますか?あり得ないですよね?

 

そうです!!

だから、歯科貴金属の場合も、院長先生が 収集時に自ら依頼しない限り、

収集した現物のみを インゴッドにして返還すべきものだということです。

そして、

収集した貴金属を使って何かを作成した(リサイクルとはこの行為をさしていると思われます

が)ということは、何かを加えていることが想定できますよね。

ということは、収集したものとは完全に別の性質を持つ別の物質になってしまうということです。

 

更に、

産廃業の キャッシュフローの 特徴で考えてみましょう。

 

通常の 商品とお金の流れについて

 

お客様 ⇐⇐  商品  ⇐⇐ 業者

お客様 ⇒⇒  お金  ⇒⇒ 業者

 

という風に、 商品とお金が 同時に 双方向に動きます。

 

それに対して、

産業廃棄物の収集物とお金の流れについて

 

お客様 ➡➡ 廃棄物 ➡➡  業者

お客様 ➡➡  お金  ➡➡ 業者

 

お金も 商品である「廃棄物」も 業者に向かって一方通行だということが

大きな違いです。

 

因みに 

古物取引の有価物取とお金の流れについて

 

お客様 ➡➡ 商品  ➡➡ 業者

お客様 ⇐⇐ お金  ⇐⇐ 業者

です。

そして、原則、他の商品取引と同様に 「同時履行」です。

ですので、産廃業者が 古物業許可を持っていたとするならば、

収集時に、即時 査定し、即時支払いを完了しなければなりません。

ちなみに、古物業の有価物取引では、

日々変化する貴金属相場価格や 溶解~精錬までの費用等を全て含んだ価格

で 即時提示し 即時支払います。

 

そして もう一つ・・・

本社が古物業許可を持っていれば 日本全国の支店・営業所がその許可番号で営業できるわけでは

ないという規定があります。

つまり、各支店の 各営業担当者は

各支店毎の所在地を管轄する公安委員会の 古物業許可に基づく

「行商許可証」の必携義務があります

「有価物取引」に携わる「古物商」というのは、それだけ 厳しい規定のある業種です。

 

古物業 無許可営業に対しては

「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」という罰則があります。

無許可で営業や取引をした事実については 過去の取引履歴にまで遡って罰則が適用されます。

「無許可営業」とは 広告の掲載も集客も出来ないという意味なので、

今日、許可を取得したから 過去の取引については不問になる、という理屈は 通用しません。

 

全ての産廃業者が悪いとは決して思いませんし、

各医院様が どんな取り引きをされているのかは もちろん知る由もありませんが、

当社の取引先の医院様や ご紹介を頂いて新たにお取引を開始して頂いた医院様からは

本当に様々なお話が漏れ聞こえてきます。

 

法令に準ずる意識の低い業者は どんな業界にも存在しますよね。

そして そういう業者は 企業の体質として一事が万事です。

「リサイクル」などと言う耳障りの良い言葉によって 煙に巻くような業者を信用してしまい

本当は 医院様の経営に於いて、患者様に還元出来るような事・もの等に使えるはずの

貴重決して少ないとは言えないお金を 不透明な形で奪われているとしたら

あまりにも  勿体ないと思い、本当に胸が痛みます。

そういう業者が、 「廃棄物の不法投棄にだけは 絶対に手を染めない」

いう保証はどこにもないと考えざるを得ないと思います。

なぜなら、既に法を掻い潜り、自社にとってだけ都合の良いような事業展開をしているからです。

 

 

先生方はどう思われますか。

 

事件が発覚してからでは 間に合いません。

知らなかったと言っても「排出事業者」責任は免れません。

厳しい言い方をしてしまうと、「優良業者一覧」に名を連ねているから安心かというと・・・

かなり 問題は潜在していると言わざるを得ません。

やはり取引先の業者の事業実態をしっかり確認したほうが良いと思われます。

 

当社としては、

せめて、遵法に営業している業者選択の 一つの具体的な目安になる

と思い、お話をさせて頂きました。

少なくとも、収集にくる営業担当者の 行商許可証を確認するようにして頂ければ、

そこで判明することもあろうかと思います。

 

耳障りなお話だったかもしれませんね。

 

でも、実際に ご質問を頂くことも多いので、敢えてお話することにしました。

この先、思わぬところで事件に巻き込まれ 先生方の医院運営に支障がでることにならないよう、

心からお祈りしているが故、とご理解頂けば本当に嬉しく思います。