「院内感染」対策について

近年、抗菌剤が効かないような新種のウィルスなどが話題になることも多いですね。

日本では、これまでパンデミックということもなかったかと思いますが

それでも、一度拡がり始めると、

幼児や高齢者など体力のない層から瞬く間に感染が拡大していくことは間違いないので、

充分な注意が必要です。

 

日々の業務の忙しさに追われてつい疎かになってしまいがちですが、

万が一にも事故が起きれば、医療機関として以後の経営にも差し障ることになります。

そこで今回は、改めて注意喚起として「院内感染」について取り上げました。

 

直近の院内感染ニュース

 

総合南東北病院(郡山市)で

複数の抗菌剤が効かないKPC型の

「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌」(CRE)の院内感染が発生した問題で、

市保健所は19日、感染拡大の防止策確認などのため同病院への立ち入り検査を実施した。

国立感染症研究所の専門家も招き、感染経路の調査を進める。

 

 市保健所によると、CREは健康な人が感染しても発症は少ない。

同病院は発症者5人と保菌者12人を確認したが、先月末以降、感染は広がっていないという。

 一方、市は19日朝、緊急の対策連絡会議を開いた。

品川万里市長や全部局長が、院内感染の概要や予防のポイントなどについて説明を受け、

拡大防止に連携して努めることを確認した。

【笹子靖】出典:毎日新聞

 

行政による立ち入り検査について

各行政機関では、国からの通知を元に重点項目を策定し、検査を実施しています。

一例として平成28年横浜市の例を上げました。

毎年実施される立ち入り調査として、市内 134 施設を対象として検査を実施したものです。

歯科医院様であっても、有事で

「立ち入り検査」を要する、と判断されると少なくとも以下のような項目に基づいては

実施されることになると判断できます。

国の通知による実施になるので、地方自治体による差はないと言えるので

参考にして頂けると思います。

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1 安全管理のための体制の確保及び院内感染対策のための体制の確保について

安全管理・院内感染対策については、各病院内の自主管理も進んできています
が、昨年度に引き続き今年度は下記7項目を中心に確認しました。

①安全管理委員会と院内感染対策委員会における、院内各部署で定めている
 マニュアルの把握・承認体制

②安全管理委員会と院内感染対策委員会における、院内各部署で定めている
 マニュアルに基づく業務の適正な実施の定期的な確認体制

③アクシデント事例や院内感染事例発生の際の、安全管理委員会と院内感染対
 策委員会への報告、検討、分析及び改善策立案状況  

④アクシデント事例や院内感染事例発生の際の、事例内容や患者・家族への
 説明に関する診療録や看護記録等への適切な記載状況

⑤職員を対象とした、医療安全や院内感染対策の研修の実施と未受講者対策

⑥予期せぬ死亡・死産事例が発生した際の対応について、安全管理指針もしく
 は調査を実施する委員会の規約への記載

⑦標準予防策を実施する体制の整備及び職員への周知状況

2医薬品安全管理体制については、今年度は下記に重点をおき、確認しました。

①医薬品業務手順書に基づく業務の実施状況の点検・確認

②医薬品の期限管理体制の確保

3 医療機器安全管理体制の確保について

医療機器を安全に使用するための研修の実施方法や記録を確認しました。

4 放射線管理について

放射線業務従事者の被ばく管理等についての記録を確認しました。

5 単回使用等の医療用具の適正な使用について

単回使用等の医療用具等が添付文書に従って適切に使用されているかを確認
しました。

6 無資格医療の防止について

医師、看護師などの有資格者採用時に、免許証の原本照合や写しの保管を適切
に実施しているかを確認しました。

7 医療法に基づく手続きについて

病院の建物の構造や用途を変更する場合は、医療法の手続きが必要です。院内
巡視を行い、医療法に基づく許可の内容と異なっていないかを確認しました。

8 特定個人情報(マイナンバー)に関する対応について

従来の個人情報保護体制に加えて、特定個人情報に関する安全管理措置が策定
され、適切に運用されているかを確認しました。

 

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1-⑦ など具体的には、病棟や外来の看護師等に、

マニュアルに記載されているガウン、マスクや手袋の

保管場所及び使用方法についてのヒアリング、手洗い場所の手指消毒薬の配置状況についてなど

細かく実地検査されたようです。

 

数年前の「ハンドピース用のポイントの使いまわし」に関する調査などの例もありますし、

感染については防ぎようもなく万が一の事故が起きた際は突発的に渦中の人になりかねないため、

日頃から対策を練っていく事が望まれます。

※ハンドピース / 在庫もありますので、お気軽にお問合せ下さい。