専属の歯科技工士は 院内在籍していますか?

 

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※以下の場合は、保険診療になります。

☑ 補綴物を金パラ12%の金属を使って製作する。

☑ 義歯の場合 材料かレジンとワイヤ、金パラ12%、コバルトクロムで

  製作する。

インプラントは保険診療はありません。

 

 

 

 

 

 

技工士法の規定をご存知ですか。

お取引先の院長先生方から

技工について様々な質問を受けることが多い事の中から、

今回は、技工士法の規定についてお話しますね。

 

まず、最初に

医院の「経営者」である院長先生にとっては

コンプライアンス上、一番大切だけど、意外とご存知ない先生も多いこと

についてお話します。

 

それは、

歯科技工士法の第1章第2条3項に 歯科技工所は病院又は診療所内の場所におくことが

規定されている、ということです。  

ご存知だったでしょうか。

 

ですので、

「技工物を外注」すること自体、本来は「違法」です。

 

何故、こんな 耳障りの良くないことをあえてお話するかというと、

最近は 技工を外注されている院長先生が非常に多いようですが、

この「違法性」という点が表に出てしまうと、「知らなかった」では 済まなくなり、

問題が更に大きくなる危険性がある、ということだけは

お伝えしたいと思います。

 

世の中は、この先何が起きるか、誰にも判りません。

折角、順風満帆で経営されていても

この先、万が一にも何かのトラブルがあった時、

「それを発端として・・・〇〇が発覚!!」というような展開になっては

悔やんでも悔やみきれないことになりますし、

経営者として 絶対に避けたい事ではないでしょうか。

 

 

まして、医療に従事されているのですから

「経営における大きなリスク」であり、なおざりにできない懸念材料だと考えます。

 

ですので、当社としては、

院長先生方から技工士在籍の有無についてご質問・ご相談頂いた際には、

以上のような経緯や技工士法の規定等をお話し、

一度、今後の方針として検討されるようお勧めしています。

 

 

何故、歯科技工の「外注」が増えたのか。

歯科技工の「外注」が 増加したのは、歯科医院が増加し始めたことに伴います。

歯科技術か進歩し、一人の技工士では対応出来なくなり、

先端の技術を持っている技工士を探し、そこに依頼するようになったという経緯が

ひとつのきっかけだといわれています。

それに伴い、院内技工でできる物が少なくなりました。

 

技工士法に則れば、本来、院内技工士に研修させ技工士を育てて対応すべきものですが、

当時は、遵法に対応しない、出来ない若手医師が増加した、という経緯があります。

 

技工士の院内所属について、技工士法から大きく外れていった原因は?

 

以前は歯科大学で、技工の講義があったことは、ご存知の先生方も多いかもしれませんね。

ところが、大学での技工講義かなくなり技工を学ぶ機会の損失により

「歯科医師は医療行為に専念すればよく、技工は 専門外」というように認識される院長先生方が

増えてしまったのではないでしょうか。

 

技工の基礎、専門知識を学ぶ機会が無くなったために、

技工技術の重要性は「技工士に任せればよい」という風潮を招き、

急速に「技工士を各医院に所属させる」ことについての義務感も薄れていったのが

残念ながら、大きな原因、きっかけとなってしまったように思います。

現在、技工士法の規定通りに 医院で技工士を雇用している医院の比率は全国については、

確実なデータはないのですが、

全国的にお取引いただいている当社の把握しているデータからは

都心部などは5%程度で、地方は50%程度ではないかと思います。

 

院内技工士 院内不在 における 問題点

別記事でもお話したように、

昨今は、外注の中でも特に「外国に発注する」技工物が増えています。

 

その、「技工物の質」における大きな疑念・不安については 別記事にてお話していますので、

そちらをお読み頂き、

「技工士」の在籍 所属形態については

今後の貴医院経営上の総合的な検討材料の一つとしてして頂ければ 大変嬉しく思います。

 

実は、この「海外発注」の増加による 別の深刻な問題も静かに進行しています。

 

 

それは、

国内における技工物製作そのものが減ったために、

技工士収入が激減したという事実に起因し、以下のような現象が進行しているということです。

 

技工従事者が激減 !!

    ➡ 技工士養成学校の廃校 続出 !!

          ➡ 深刻な 技工技術者不足 !!

 

 

この傾向は、年々、進行の一途にあり、

国内の技工士は 今後減ることはあっても、増えるという期待が出来ないところまで来ています。

このまま この状況が更に悪化してしまうと、

結局、一番困るのは 歯科医院 ということになるのではないでしょうか。

 

医療は歯科医、技工は技工士という 完全 単独分業 による 影響

現状では

患者の状態を医師一人で見る為、「技工物が合わない」というケースも増えてきており、

医師にとっても患者にとっても余り好ましいとは言えない状況にあるようです。

 

先にもお話したように、大元の原因としては、

大学では 歯科医療技術については教えますが、

「歯科技工技術」について教えなくなってしまったため、だと思われます。

 

残念ながら、 昨今では 技工士からも 患者様からも

以下のような内容の

「大学教育において 歯科技工技術を教えないことによる弊害」ともいえる声を 

耳にする機会も増えるという結果を招いています。

 

☑ 印象が うまく取れない。

☑ 噛み合わせの調整が上手くいかない。

☑ 価格の問題。

 

もちろん、全ての医院様がそうだという訳ではありませんが、

歯科技工については 専門である「歯科技工士」との存在、

少なくとも、密接な連携が不可欠であると言えるのではないでしょうか。

 

治療を受ける患者様側からは、

 

「詰め物がすぐ取れてしまう」

「噛み合わせがしっくりこない」

「浮いたような違和感がある」

「口の中に金属の味がするような気がする」など

 

明らかに、技工物、技工技術についての不満・疑問の声が増えていることも

見過ごせない事実だと言わざるを得ません。

 

治療終了後、一時的には、何度かの再来院増加に繋がるかもしれませんが、

結果的には、そんな不満・疑問を感じた患者様は 

他の評判や紹介を得て、黙って離れていってしまうこのではないでしょうか。

 

その点については、どんな業界においても同じように残念な結果を招きます。

 

まして医療機関ともなれば、

虫歯は ちゃんと治療してもらったけれど・・・」と

この「けれど」が 何より大事な技術についての「信用」に大きな影を落とします。

誤解を恐れずにお話するならば、

患者様には、「医療技術と技工技術は別である」とか、

昨今の「専門分業」についての知識などは全くありません。

 

そして、「技工の仕上がりも含んで 歯科医院様の腕」として評価されることとなり、

決して芳しくない評判が立つことにもつながります。ので、決して侮れません。

 

             ☆女性は 噂や口コミが 大好き?!☆

           良い評判より、悪い評判の方が 拡散力は高いものです!

 

 

もちろん!!

優秀な医療技術があってこその歯科医院経営ではありますが、

患者様には医療技術についての 判断は まったく出来ません。

 

ですので、

最終的には、技工物の良し悪しで 評価されてしまう方が多いとお話して

差し支えないと考えています。

 

当社代表も、一主婦として、女性としての個人的な生活の中で、

知人から

「歯科医院さんに詳しいでしょう?良い歯科医院を紹介して欲しい」など、

ご相談などを頂くことも少なからずお受けしてきたので お話するのですが、

 

一般消費者における 歯科診療技術について判断基準としては、

「治療後の不具合・不調がなく、見た目が良ければよし」という点が大きく、

「優れた歯科技工士が居ないと、

 今後、歯科医院は成り立たなくなるのでは?」と思うことが多いです。

 

技巧士が 医院内に在籍していることのメリットは?

 

 診療について、その場で歯科医師と技工士が意見を統合することが出来、

また何より、その場で噛み合わせや不具合の調整など

技工技術における対応が可能になるので、

患者様にとっては、より良い、満足できる診療になるという期待ができます。

 

冒頭でお話したように、

歯科技工士の院内在籍と業務遂行が 技工士法の規定であるのは、

このような歯科診療における高価・効率、

牽いては歯科診療についての評価を重視するのが所以であると思いますが

いかがでしょうか。

 

 

院内での歯科技工技術提供の 大きなメリット! ー成功例ー

当社のお取引先の ある院長先生のお話をしたいと思います。

今は、引退されましたが、

医師免許と技工士免許を持っている医師がいらっしゃいました。

 

ある時、

「何故、医師免許だけでなく 技工士免許まで取得されたのですか」と

お聞きした事があります。

その院長先生からは

「医師免許だけではいい診療が出来ない」とのご回答を頂きました。

 

具体的には、

「技工技術がない、技工の知識が判らない、では 

 患者様から本心で信頼される 本当に良い歯科診療は出来ない」と

教えて頂き、

「歯科診療技術」と「歯科技工技術」は 「両輪」として 

 歯科医院内において 機能していなければならない ということを

改めて、実感させて頂きました。

 

というのも・・・

 

貴金属のお取引で訪問させて頂いた折に 驚くことも多かったのですが、

実際、その歯科医院様には

地元からはるか遠方に嫁がれた患者様が 新幹線で通われていたり、

お仕事の都合でアメリカに在住しており、

飛行機で乗ってまで その歯科医院様に診療に通われている患者様など、

何人もお会いしたことがあったからです。

 

患者様との 「本当に深い信頼関係」は 「距離 による利便性」 を 超える!

という 非常に素晴らしい成功例として

ご紹介させて頂きました。

技工士免許を取得する必要まではないと思いますが、

「歯科技工士の院内在籍」を再考・検討する 一つのきっかけとして頂ければ

本当に嬉しく思います。